マルゼン VZ61 スコーピオン
みなさんこんにちは。
今回はマルゼン製のvz61 スコーピオンをご紹介いたします。
実銃のvz61
実銃のvz61は1959年にチェコ・スロバキアのcz社によって開発され、1961年に同国軍で採用されたサブマシンガンです。使用弾薬は32acp。のちに380acpや9mmマカロフ、9mmパラを使用するバリエーションが登場しています。
戦車や装甲車・航空機の乗員の自衛用火器として開発され、非常に小柄ながら、クローズドボルトで、レデューサー(発射速度調整機構)を搭載するなど、当時としては高い性能を有していたため、旧共産圏でライセンス生産され、KGBやスペツナズなどの東側の特殊部隊で使用されたりもしていたようです。(ソ連崩壊による混乱で資料があまりない)
エアガンのスペック
・全 長 270mm/570mm(ストック展開時)
・重 量 1060g
・装弾数 30+1
ストック展開時でも570mmと非常にコンパクトで大型の拳銃程度のサイズ感ながら、火力はあるかなと感じます。サソリの尻尾のように上に跳ね上がるようにして展開するストックが特徴的です。どこか無機質で無骨な東側っぽいデザインだと感じます。
外観インプレッション
マルゼンのvz61はグリップも黒色で精悍な印象です。セーフティー、マガジンキャッチ等は銃の左側にあります。セーフティは真ん中が安全、リアにセミ、フロント側にフルとなっています。
AR-15の操作に慣れている自分にとってはすこし戸惑いがあります。セーフに入れると、ボルト自体をロックし引くことができなくなります。
サイトに関しては正確な射撃を求めるものではないのではないかと感じます。一応2段階で切り替えができますが、特にサイトの大きさが変わってはいないように見えます。フロントサイトのサイトガードがストック収納人のロックを兼ねています。
排きょう口は銃の上部にあり、車両の中から外に向かって打った時に天井に当たった薬莢が射手の顔に当たりそうだなあと少し不思議に思いました。また、レールを搭載して光学機器を搭載したりとかはちょっと難しそうですね。
グリップはとても握りやすい形状をしています。サムレストがあったり、グリップ後ろの膨らみが手のひらにかなりフィットしたりととても好きなグリップです。
実銃であればグリップ底部にレデューサがありますがマルゼンのスコーピオンは再現されておらず、空洞になっています。トリガーは細身でハンマーが落ちるキレや、リセットの感覚がクリスプに伝わってきます。
マガジン挿入口は、マガジンの形状も合間って正確に真っ直ぐ挿入する必要があり、素早いリロードには多少の慣れが必要かと思います。また、銃の形状的にどうしてもサポートハンドでマガジンを抑えることになるので、実銃だと変形や動作不良の原因になりうるように感じます。
まとめ
1959年に開発されたvz61。MP7やP90といった新しい弾薬を使用するPDWの登場や、ライフル弾を使用するカービンの進化、拡張性の低さから使い勝手の良さから東側の多くの国で使用された功績は色褪せません。
エアガンとしても、小気味よく軽快にブローバックする撃っていて爽快感のある銃です。
屋外フィールドで電動ガンと打ち合ったら流石に不利かと思いますが、cqb等交戦距離の短い環境で取り回しを活かせば十分な戦力になるかと思います。
それではまた!