東京マルイ製M92F ミリタリーモデル レビュー
今回紹介するのは東京マルイ製 M92F ミリタリーモデル。
実銃は、Beretta 92f。1975年に開発され、ドイツの名銃ワルサーP38から受け継がれたブロップアップ式ショートリコイルシステムを持つ9MMオートだ。
ACUとの組み合わせがよく似合う。
1978年には米軍によりM1911A1に変わる新拳銃のトライアルが行われ、P226
と最終選考の末1985年にM9として米軍に正式採用されたのは周知の事実だろう。しかし現在では、米陸軍のXM−17MHSプログラムによってSIG P320が選定された。さらには、米海兵隊も追従する動きを見せている。とはいえM9A1などの比較的新しいものはしばらくの間使われるだろう。
東京マルイのM92Fは、1999年10月1日に発売された。東京マルイのGBBハンドガンの中でも古い製品だ。
外箱は、黒色が基調。ダウンタウンのような街並みの写真にホールドオープンした92が描かれている。
内容物はこんな感じ。本体とマガジンの他に空撃ち用のフォロワーストッパーに、BB弾、クリーニングロッド 説明書類が入っていた。
- 銃本体
基本設計が古いこともあってか少しプラスチックだなという雰囲気が漂う。
しかし元の92f自体が9mmオートということもあり、銃を構えた時にしっくりとくるサイズのグリップだった。
なお商標の関係上、ところどころ刻印がマルイオリジナルとなっている。ないよりは全然マシだと感じた。
- 銃の反対側
トリガーとトリガーバー、テイクダウンレバーやテイクダウンボタン、デコッキングレバーなど一部パーツは金属製。デコッキングレバーは左右から操作することが可能だ。
また、マガジンリリースボタンの左右を入れ替えることもできるので、左利きのシューターにも優しい。エキストラクターは一体成型だった。
- ホールドオープン
固定ホップアップなので当然調節ダイヤルなどはない。また、スライドストップレバーがアクセスしやすい位置にあり、そして大きめなのでとっさに撃ちたい時に焦って解除できないというようなことも起こりにくいだろう。92f自体のデザインの話になってしまうが、デコック兼セーフティレバーの位置がスライドの上部にあり、とっさに解除して撃つことが(できなくはないが)やりづらい。手の小さい方だと届かないこともあるだろう。また、92fにはアンダーレールがないためにウェポンライトなどの取り付けができないのも難点かもしれない。(m9a1を選べばいい話だが。
- サイトピクチャー
フロントサイトリアサイトともにシンプルなサイト。このみが分かれるところだとは思うが、サイトにくぼみがあるのでホワイトドットが入っている方が好きな人は自分でホワイトを入れてみるのも良いかもしれない。
- フィールドストリップ
フィールドストリップには、まず赤線内のテイクダウンボタンを押して
反対側のテイクダウンレバーを90度回転させ、スライドを前方へ引き抜く。
一部細かいパーツがあるので紛失に注意したい。
- 総評
米軍などで正式採用され、なおかつそのフォルムからメディアでの露出機会も多いだけに初めての一丁になることも多いトイガンだろう。また、ダブルカラムながら、手にしっくり来る角のないグリップもなかなか良い。
難点としては、グリップパネルの刻印がオリジナルだったりデコッキングができない点が上がるだろう。しかし、リニューアルされたm9が出ているので新しくm9が欲しいという方は、そちらを買うのが良いだろう。